2012年度大会報告と第17期幹事会自己紹介
6月2日(土)、3日(日)は、大正大学にて2012年度日本女性学会大会が開催されました。19日に行われた大会シンポジウム「フェミニズムと「母」─異性愛主義と「女」の分断」では、2011 年3月11 日の東日本大震災以降、マスメディアにおいて、 復興支援活動や放射能被曝から子を守ろうとする活動を担う女性たちの姿が「母」のイメージと強く結びつけられる機会がより多くなってきているという現状を踏まえて、3人のパネリストの方に発表いただきました。加納実紀代さんは、近代国民国家の成立にともなって誕生した「母」役割がどのように変容してきたのか、歴史的理論的検討を、松本麻里さんは、反/ 脱原発運動の担い手としての母親、そしてその表象についてフェミニズムはどうとらえるべきなのか、水島希さんは、母親たちの市民運動が、科学的データの収集や地域の放射線量測定、情報公開、行政や教育機関との交渉といった実践的活動を行ってきたことがどのように解釈されうるのかについて、発表してくださいました。今日的なテーマであり、またパネリストの方々が具体的な問題提起をしていただいたこともあり、活発な議論が行われました。シンポのもともとの問題意識であった異性愛主義と「女」の分断について今後も検討していくことは継続的な課題だと思います。 シンポジウムの後には総会もあり、16期幹事会による活動報告が行われ、議論を経て承認されました。今年度から発足した少額研究活動支援の対象者が発表され、若干の規約の改正が行われました。また今後研究会を充実させていくことが確認されました。 3日は、午前に4分科会で報告が行われました。だいたい1報告30分以上の持ち時間があり、じっくりとした議論を交わされ、大いに盛りあがったようです。午後はワークショップ3件が開催されて、実践的な交流の場になりました。 全体を通じて有意義な学会大会であったということができるでしょう。会場を提供してくださった大正大学に感謝するとともに、来期の大会も充実させていくよう、17期幹事会も準備を進めてまいります。 幹事自己紹介と抱負 千田有紀 社会学・ジェンダー理論 日本女性学会も17期をむかえました。学会では、今までの伝統を引き継ぎながらも、少額研究活動支援制度や年会費の収入スライド制などの新しい試みも行われてきています。今期は研究会に力を入れながら、日本女性学
