研究会報告

研究会報告

「暴力AV研究会」報告

日本女性学会の研究会補助制度による補助を受けて、「暴力AV研究会」を2006年6月25日(日)、東京都内において開催した。参加者は8名と少人数だったが、活発な質疑応答がなされ、今日の暴力AV制作現場の実態を知る有意義な機会と なった。 今日、「レイプもの」「監禁もの」と呼ばれる、女性への様々な虐待を映像化したビデオやDVDの存在とその社会的影響について問題視する声が広がりつつある。実際に、AV撮影現場における集団強姦と拷問・虐待によって重い傷害を受け、後遺症によって車椅子生活を余儀なくされた被害女性の訴えによる事件(現在公判中)も起きている。 そこで、そのAV会社のAV制作現場にライターとして居合わせ、壮絶な現場の暴力を目の当たりにして問題提起したMさんの経験、AV女優と呼ばれる女性たちの労働の実態についてお聞きした。現場の映像を使用しての報告により、参加者は構造的な暴力の存在について詳細な事実を知ることになった。 「つぶす」という表現で、「使い古されたAV女優」が暴力AV出演を最後に映像から消えていく現実は、女性の身体と尊厳が搾取されている実情を明らかにした。 また、11月24日(金)午後6時から、新たに、「暴力AV研究会 その2」を企画している。この回では、AV女優派遣事務所のマネージャーから、AV女優と呼ばれる女性たちの派遣労働の実情をお聞きする予定だ。 女性学会会員のみなさまにも是非参加していただき、問題を明らかにしたいと考えている。研究会に参加を希望 される方は、y-nihei●ssjc.ac.jp までお問い合わせください。(メールアドレスの●を@に置き換えてください) (文責 二瓶由美子)

研究会報告

研究会報告:「男女共同参画をめぐる論点と課題」第2回

2002年12月14日  お茶の水女子大学   出席者 23 名 話題提供者3名の反論をたたき台にワークショップ形式で展開した。参加者23名のなかには初めて出席という人も多くいた。地方自治体職員、教員、活動家、弁護士、研究者など多様な立場の参加者が自由討議した。 以下に各報告の要点と討議について概要を紹介する。 まず国信は、専業主婦という生き方をどのように考えるかについて反論の論点をレジメにそって報告。 その論点は 無償労働男女共同分担の必要性:家事、育児、介護という仕事は重要な役割であり、その役割を担う人は男女ともに必要。 経済的責任分散:男性のみが家計を支えるという生活では景気低迷のおり支えきれない。また男性にとっても過重となる。 次世代育成は生きがい:家事、子育ては男性にも楽しいものであり、 生きがいとなる。あらたな生活の側面を発見・学習できる役割である。子供との親密な関係を形成できる。 年収103万円以下の働き方がトクという言説のウソの説明:パート主婦という生き方については103万円の壁が女性の低賃金労働にとどめている。また税金免除、年金積み立て免除をされている人(専業主婦・年収103」万円以下のパート主婦たち)が1200万人もいることは今後の日本の福祉政策にとって資源不足の原因となる。すでに各種専業主婦、年収103万円以下の収入の既婚女性への控除などは削減の政策変更が決定されている。女性の労働機会の拡大、平等な社会保障の充実が必須。 次に細谷が「〜らしさ」と伝統の問題について報告。 現在ある二分化された男女の「?らしさ」に100%当てはまるような人は稀だ。子どもを男/女らしさのどちらかの鋳型にはめ込むことは無理がある。またジェンダー・フリー教育は男女の別を否定するという保守派は批判しているが、スポーツや活動を男向け・女向けと固定的に決めるのではなく、双方が選べるようにすべきであるとしているだけである。子どもが苦手なことを伸ばすのも教育だが、本人の状態の見極めを押し付けをすると、子どもの自信を破壊したり、学校嫌いにしてしまう。やさしさ、勇気など現在において望ましい性質は、男女の別なく教育してゆくことを目指すべきである。 フェミニズムは伝統的文化、慣例を破壊しようとしているという保守派の批判に対しては、伝統自体が多様な変化をへているものであり、時代に適した変

研究会報告

「男女共同参画をめぐる論点」第1回

11月2日(土)13時半から17時まで、御茶ノ水女子大学生活科学部大会議室で開催した。参加者は学会幹事を含め12人と、連休のためか少なかったが、神戸から駆けつけた人など参加者画全員参加して活発な研究会になった。報告は2002年6月に反「男女共同参画推進条例」を制定した宇部市で小柴久子さんと自民党の反対で12月議会での継続審議となった千葉県の出納いずみさんの2人。以下は報告と議論の概要である。 〔報告部分には、報告者のレジメを活用させていただいた〕 1.宇部市の状況 宇部市は企業城下町で市議会に女性議員も32名中6名、4名の女性県議会議員のうち2名は宇部市の選出であり、リベラルな地方都市。1998年には男女共同参画宣言都市となり男女共同参画課設置し、2001年男女共同参画宣言都市サミット開催している。 2000年 議会で女性議員から条例の策定について質問があり、市長は検討すると回答、2001年6月議会で別の議員が再度条例の策定についての質問し、市長は「前向きに検討」と回答。同年10月29日 男女共同参画審議会に諮問し、11月〜12月 市民意見をインターネットで公募した。しかし、公聴会は一度も開催していない。2002年1月31日に男女共同参画審議会答申したが、3月議会で上程されなかった。そのため女性議員上程されないことで質問したところ、市長は「6月議会に上程する」と回答。 2002年4月 男女平等行政をずっと進めてきた男女共同参画課課長(女性)定年退職し、女性センターの所長に就任。まったく女性問題に未経験の新課長(女性)就任。 2002年4月末男女平等推進パンフレット『宇部市男女共同参画With You 』に1議員がクレームを出した。パンフレットに書いてある様々な結婚の形「結婚届けを出さない、夫婦別姓、夫婦別々に暮らす、独身生活(非婚)」について、①誰の責任で作ったか ②「結婚のかたち」の記述をどう思うかという質問。また市の人材養成講座修了生で作成しているので「市の公金で何を教えているか」という追及。それに対して、市は①市の責任であり、②不適切・誤解を招く表現だとして、回収。作成者には理由を明らかにしないで謝罪。 2002年5月24日「良識ある男女共同参画条例を求める宇部市民の会」(守永泰子代表 7団体)要望書提出 同時期に宇部女性会議、宇部連合婦人会、ネットッワーク

上部へスクロール